大人向け絵本・紙芝居の読み聞かせ会で、心温まるひとときを
心にそっと寄り添う時間を見つけませんか?
一人で過ごす時間が増え、「なんだか寂しいな」「誰かと気軽に話したいけれど、大きな集まりは気が引ける」と感じていらっしゃる方もいるかもしれません。新しい場所へ一歩踏み出すのは、少し勇気がいることだと思います。
そんな方にご紹介したいのが、地域の「大人向け絵本・紙芝居の読み聞かせ会」です。
絵本や紙芝居は、子どものためのものと思っていませんか?実は、大人向けの心に響くお話や、昔懐かしい紙芝居など、私たち大人でも十分に楽しめるものがたくさんあるのです。そして、この読み聞かせ会は、無理なく、気軽に、地域とのつながりを感じられる温かい場所となり得ます。
「大人向け絵本・紙芝居の読み聞かせ会」とは?
この会は、地域の公民館や図書館、または小さな集会所の一室などで開催されています。読み聞かせをするのは、地域のボランティアさんや施設のスタッフさんです。参加者は、椅子に座ったり、和室でくつろいだりしながら、語り手の方の声に耳を傾けます。
特別なことをする必要はありません。ただ、そこに座って、絵本や紙芝居の世界にそっと身を置くだけで良いのです。
温かい雰囲気の中で、心が安らぐ時間
読み聞かせ会の魅力は、何と言ってもその穏やかで優しい雰囲気です。大人数を集めて行われることは少なく、数人から十数人程度の、顔が見える範囲での開催が多いようです。
語り手の方の温かい声と、絵本や紙芝居の絵をゆっくりと目で追う時間は、日々の忙しさを忘れさせ、心をほぐしてくれます。昔読んだ絵本を思い出したり、紙芝居を見て子どもの頃にタイムスリップしたような気持ちになったりするかもしれません。
参加された方からは、このような声が聞かれます。
- 「最初はどんな雰囲気かわからず不安でしたが、皆さん静かに聞いていて、私のように一人で来ている方もいて安心しました。語り手さんの声が心地よくて、あっという間に時間が過ぎます。」
- 「家にいるとつい考え事をしてしまいますが、ここで絵本の世界に入り込むと心が安らぎます。難しい話は一つもなく、ただ『良いお話だったな』と感じられるのが嬉しいです。」
- 「読み聞かせが終わった後に、隣になった方と『あの絵が素敵でしたね』と少しだけお話ししました。それだけでも、なんだか心が温かくなりました。」
- 「懐かしい紙芝居を久しぶりに見て、昔を思い出しました。みんなで同じものを見て、一緒に笑ったり、じっと聞き入ったりする時間は、一人でいる時にはない感覚ですね。」
このように、無理に話さなくても、同じ空間で同じ物語を共有するだけで、自然な形で心が通じ合えることがあります。読書会のように自分の意見を求められたり、発表したりするような場ではないため、「人前で話すのは苦手」という方でも安心して参加できるでしょう。
参加するにはどうすれば良いの?
地域の読み聞かせ会は、公民館の広報誌や図書館のお知らせ、地域の掲示板などで案内されていることが多いです。地域の社会福祉協議会などに問い合わせてみるのも良いでしょう。
参加方法も、とても簡単です。
- 開催場所: 地域の公民館、図書館、集会所など(具体的な場所は広報誌や問い合わせで確認しましょう)
- 日時: 月に1回、隔週など、定期的に開催されていることが多いです。時間帯はお昼過ぎや午後が多い傾向です。
- 参加費: 無料で開催されている場合がほとんどです。ごく稀に、資料代として数百円程度かかることがありますが、高額なことはありません。
- 申し込み: 事前の申し込みが必要な場合と、当日直接会場に行けば参加できる場合があります。案内に「要予約」と書いてあれば、電話や窓口で申し込みましょう。特に書いていなければ、直接行ってみて大丈夫な場合が多いです。心配な場合は、事前に電話で問い合わせてみると安心です。
- 電話で問い合わせる場合: 「〇月〇日の大人向け読み聞かせ会についてお伺いしたいのですが、まだ参加できますか?」「予約は必要でしょうか?」などと聞いてみましょう。
- 持ち物: 特に指定されていることは少ないです。水分補給のための飲み物など、ご自身が必要なものがあれば持参すると良いでしょう。
もし、インターネットでの情報収集や申し込みに不安がある場合は、遠慮なく開催場所の窓口に直接電話をしたり、足を運んで尋ねてみたりしてください。多くの場所で、丁寧に教えてくださるはずです。
まずは「聞くだけ」から始めてみませんか?
新しい場所に行くのは、エネルギーがいることです。もし、「一度行ってみようかな」と感じられたら、まずは深く考えすぎず、当日の時間に合わせて会場へ行ってみてください。そして、肩の力を抜いて、読み聞かせに耳を傾けてみましょう。
読み聞かせ会は、「何かをしなければならない」場所ではありません。「ただそこにいて、物語に触れる」だけでも、十分に豊かな時間です。そして、その場で生まれた小さなつながりや、心が温まる感覚が、きっとあなたの地域とのつながりの「一歩」になるはずです。
もし、行ってみて「やはり自分には合わないな」と感じても、全く問題ありません。大切なのは、あなたの「行ってみたいな」という気持ちを大切にすることです。
心安らぐひとときと、温かい交流が待っているかもしれません。どうぞ、お気軽に足を運んでみてください。